ドイツ旅行11

ニュルンベルク


ワーグナーのマイスタジンガーの舞台、ヒトラーによる党大会の開催地、
ニュールンベルク裁判が行われたた場所、それがニュルンベルク。
今はクリスマスマーケットで有名な人口50万の美しい都市。


ニュルンベルクについて最初に見たのがこのカイザーブルク城。
城壁だけで5kmにわたる。
築城は1050年からというこの飾り気のない頑丈なお城を見ているうちに
どんどん夕闇がせまってきていた。


城壁前の道路には自転車専用道路があり、
もちろん地元のサイクリングを楽しむ人たちが突っ走ってくる。
「サイクリング専用道だから入らないでください」という
添乗員さんの声もむなしく、全く無視して写真をとる人あり。
ツアーの間中旅の仲間でいなければならないことが悲しくなる。
迷惑そうによけて走り抜けるドイツの人よ、ごめんなさい。

ここには写っていないがお城に向かう坂道沿いには魔女を看板にした怪しげなレストランやカフェが数件
並んでいた。このお城もやはり大きな岩盤の上に立っているのがわかる。

どんどん夕闇が迫り、降りる道の途中で大きなゴールデンの男の子に会った。
カメラを向けると急に体をローリングさせたのでおかしな写真になった。
飼い主の女の人は私が犬に興味をもったのを笑いながら見ていた。
なにか話しかけたかったが、言葉に詰まってしまった。
古いお顔のゴールデンがSindyを思い出させた。


お城のある高台から見下ろした街。
広場の手前にあった教会らしき建物、多分、地図からするとゼーバルドゥス教会。
日本に帰ってから調べたところによると、カノンで有名なパッヒェルベルが生まれ育ったのは
この街で、しかもこの教会にゆかりのある人物に音楽を習っていたそうだ。
晩年もこの地にもどり52歳で亡くなって聖ロッフス墓地に埋葬されている。
さらに調べたところ、聖ロッフス墓地というのは1510年代に流行したペストによる死者を埋葬するために
作られた墓地であるという。病気の蔓延を防ぐためにこの墓地は街からはなれたところに作られているそうだ。

カイザーブルク城から旧市街を眺めたヴィデオをご覧になりたい方はこちらから


ちょうどゼーバルドゥス教会のむかいあたりにあったのは
旧市庁舎。
そしてその地下のトイレを借りたのである。

ここでトイレについて

ドイツのトイレはツーリスト向けに無料のところもあるが、基本的に有料である。
相場は0.5ユーロでお釣りもくれる。
ハイデルベルク城のトイレ係りのおじさんは自分の立つトイレ銭徴収エリアに壁掛けや
絵ハガキなどを飾り、ちょっとしたインテリアで個性を出していた。
好感の持てるトイレ係りの方だった。
かと思えばニュルンベルクのソーセージ屋さんのおばさん。
やる気なし。お皿にちゃりんと0.5ユーロ入れてもダンケでもなければなにもなく、
雑誌からちょっと目をあげるだけ。

面白かったのはフランクフルトの空港に向かう途中のドライブインのトイレ。
お金を機械にいれると0.5ユーロの金券が出てくる。
トイレを済ませた後は、その金券を生かしたいばっかりに、みんな何ユーロか足して
チョコレートやガムを買ったり、買い忘れたおみやげのおさえを補充したりで、
たちまちレジに行列ができる。うまい商売だと感心させられた。



広場に着くころにはもう暗くなりかけてきた。
中央広場はクリスマスマーケットの開かれる場所。
ここには美しの泉という金色の美しい細工を施された塔がある。
高さは約19メートルで、この写真ではとれていないが
塔の周りを囲む柵には金色の輪っかがとりつけられていて、
これを3回回しながら願い事をするとかなうとのこと。
私は触りもせず。地元の人の願いをかなえるだけで手一杯であろうかと。


美しい聖母教会。1350年〜58年にかけて建てられたゴシック建築。
野菜や食品などを売るマーケットの鮮やかなテントが立っていた。
ここがクリスマスマーケットの会場にもなるのである。


おいしそうな果物がたくさん!!
茨木から来ていたおじいちゃん旅行者が仕事がらか、
「ドイツの果物も食べてみたい」といくつか見つくろって購入していた。

またもや夜の街歩き。それでも自由な時間は楽しい。
好きな所に行き、好きなものを見て好きなものを手に取る。


有名なレープクーヘンのお店。
ちょっとくせのある日持ちのするスパイシーなクッキーと
ケーキのあいのこのようなお菓子。
実はすでにイギリス在住の友がドイツみやげとして送ってくれたことがあり
食べた経験もあり。
空き缶がとても素敵なのでルーシーのおやつ入れとして重宝している。

ニュルンベルクの街中でみつけた素敵な本屋さん。
天井に書かれた絵が外から覗くとちょうどこちらを向いて見えるようになっている。


ローレンツ広場の聖ローレンツ教会

教会の中。静かにお祈りを捧げている地元の方たちがいらしたので早々に退散。
あまりに宗教に無頓着な日本人をここで少し恥ずかしく思うできごとがあった。
とても残念に思う。

気を取り直してお食事へ!!

ニュルンベルクに来たらもちろん
ニュルンベルガーソーセージのお店にGo!!
入口には犬用のお食事どころが用意してあった。
これはドイツでは普通のこと?

店内がとても暗かったのでお料理が見えにくい写真ばかりになってしまった。
ニュルンベルガー・ローストブラートヴルストという6本組みの細いソーセージがここの名物。
盛り付けにはスズのお皿を使うのが昔からの伝統だそうだ。
細いのは鍵穴から差し入れられる細さに作ったため、と添乗員さんの説明を聴いたが、
なぜソーセージを鍵穴からいれなければならなかったのか、
そこを忘れてしまった。
二本食べるのがやっと。
そして一見クグロフのような形をした白いデザートは食べない方が良かった。

ニュルンベルクでテディベアをSindyぐるみの友として購入。
ロンドンで見つけたとっぽいクマさんとどっちを選ぶかSindyぐるみ。


なにはともあれ、お休みなさい!!