ドイツ旅行10

バンベルク


レグニッツ川の中州に作られた旧市庁舎に続く橋をわたって旧市街に入ると、
そこは1993年に世界遺産に登録された素晴らしい町並みが広がっていた。
(旧市街側からの写真)

日本にいるときにチェックしていた天気予報ではずーっと雨。
毎日少し降っては観光スポットで奇跡的に晴れる、を繰り返してきた。
この日もやはり雨であったが、旧市庁舎に着いたとたんに雨は上がってきた。
市庁舎の壁にはフレスコ画が一面に書かれている。

 

この橋の上からの眺めは美しく特に川沿いのもと漁師まちだったころの名残の建物が
並ぶ様は「ベニス地区」と呼ばれるほど。


しかしベニスに行ったことがないのでベニスっぽいかどうかわからず

この像は街の守り神とされているクニグンデ。
建物は陶器博物館となっている旧市庁舎の建物の一部。
そして私が釘付けになったのはちょうどクニグンデの真向かいの壁に埋められた
記念板であった。
当時のバンベルクの住人たちが、ユダヤ人地区の家家の出入口を塞いだうえで
火を放ち、たくさんの犠牲者を作ったことをクニグンデの前に告白し、
永遠に許しを請うものである。

ドイツの謝罪の意の表わし方に日本の政府も学んでほしいと思った。
日本という国がアジアの国々と理解しあえて助けあえて、はじめて私たちは
自分の国を誇りに思うことができる。


バンベルクの街の怖い部分、魔女狩りが盛んだったということ。
人口が減るほど熾烈を極めたという。
そのあげく猫まで減ってしまい、ネズミが増えてペストが大流行した地域も出たという。

左の写真、住民が心意気で川の中に建て増しした旧市庁舎の木組みの部分がことに有名。
街の中、そしてここにもケーテウォルハルト。


バンベルクでお食事!!

Sindyぐるみもすべてのお食事のお相伴。
独自の形をしたパスタにデミグラ味のソースでお味は悪くなかったが量が多い!!
デザートは大満足だった。
お飲みになる方たちはここで名物の燻製ビールを飲まない手はない!!
私は残念ながらコーヒーで。
そしてこのレストランの風貌。外にたくさんの生き物の剥製が飾ってある!!
それをおいしそう、と思うのか、ドイツのお方?


夫の仕事がらか、美術館や本屋さんがあるとついパチリ!!


小さなギャラリー


街の坂道を上がっていくとそこには不思議な彫像のたくさん乗った
石塀があり、ドーム、新宮殿と旧宮殿がひとつの広場に面して
立ち並んでいた

想像以上の大きさにびっくりして思わず声が出た。
遠くから見えていた4つの塔は見上げてもようやく2本見えるだけ。
全貌を撮るにはかなり離れないと無理である。
それにひきかえ、日本人の作るもののなんと繊細なことか。
そしてこのような大きな石造りの建物を作る人たちのパワーの凄さ。
宗教の力を借りているとは言え、体力では日本人はかなうまい。
実際ドイツの人たちは今までに行ったことのある少ないヨーロッパの国々、フランスや
イギリスの人たちと比べ大柄であるように思った。
日本人はパワーでは勝負しないほうがいいに違いない。


現在ミュージアムになっている旧宮殿

右から坂を上がってきて彫刻の載っている石塀を見、
左手に旧宮殿とドーム、新宮殿がある。


ドームの中のパイプオルガン

この中には有名な彫刻家リーメンシュナイダーの手になる石棺もあった。
しかし石棺は棺であると思うとシャッターが押せない。
お祈りをしている地元の人たちに申し訳ないような気持ちになる。
団体旅行客はお行儀がいまいちなので、添乗員でもないのに私は気疲れしてしまった。


かろうじて塔が4っつ捉えられた。
塔の高さは81メートルもある。

新宮殿の中庭にあるバラ園に回る。4500株ものバラがあり、まだちらほらと花をつけていた。
ここからは市街が一望できる。
ダウンを着こんで着膨れしたわたしの後方に見えるのは聖ミヒャエル修道院。


聖ミヒャエル修道院


市街地の風景

川沿いの集合場所近くに、人影を見て集まってくるかもがいた。
中の1羽は川から岸にまで上がってきてつぶらな瞳で私を
見ていた。ごめんね、あげられるものは何もないの。


あらら、ケーテウォルハルトでまた何かお買いものね。