ちょうど2000年の夏の終わりごろ(8月28日)からパリとロンドンを周る旅に行った。これがわたしのはじめての海外旅行であった。なぜこの年に初めての海外旅行をする気になったのか。 |
最初に飛行機が降り立ったのはパリのドゴール空港だった。父は世界の国の中でもたぶんフランスが一番好きだったのではないかと思う。訪問回数は他の国にくらべて断トツに多いし、とにかく西欧美術が大好きであった。また自分でも絵を描き続けていた。父の絵を展覧会場で見るようになったのは、亡くなる10年ほど前からであったと思う。生きていたら、安くておいしい穴場のレストランも教えてもらえたし、たくさん歩いていないとわからないような通のお店も教えてもらえたのだが・・・ 「早く元気になって一緒にパリに行こうよ」と声をかけなかったことが今でも心残りだ。 |
パリの印象1
大手旅行会社の夏休みツアーであったが、なんといってもホテルが悪い。 初日の朝、ホテルの窓から外を見ると黒いラブラドールを散歩させている人が見えた。 スケジュールは午前中がノートルダム寺院、エッフェル塔、車の窓からシャンゼリゼと凱旋門、コンコルド広場というもの。午後はベルサイユ宮殿で比較的時間はゆったりととれた。そしてオペラ座の前で解散。 |
この彫刻。下から見上げて感動。
ほとんど忘れかけていたがノートルダム寺院の中は写真撮影可
海外出張の多い友人に犬の散歩の服装を勧められた |
バロック音楽のレコードなどのジャケットにあり |
車からでぼけてしまったがギマールのデザインしたメトロの入り口
ギマールの地下鉄についてはこちらに画像があります
お昼はオペラ通りの角にある、多分日本からの団体が良く連れて行かれるような感じのレストランでエスカルゴを食べた。味はあまり記憶にないが、バターやパンがとてもおいしかった。もちろんホテルの朝食のパン、ミルク、バターなどがみなおいしくて、フランスは農業国だな、と思った。 ベルサイユへは車で移動。 |
再びオペラ座前にもどりそこで解散する。 しかしほどなくまたいやな気分になってしまった。オペラ座の裏手にあるデューティフリーのデパートに立ち寄って見たら、なにやら行列ができていてロープが張られていた。それはルイ・ヴュイトンのショップであり、日本人観光客でごったがえしているさまであった。わたしは即座に娘に「近寄るな」と言って恥ずかしい気持ちでそこを離れた。 結局免税店で香水や化粧品を少しだけお土産用に購入し、シャプリエでバッグなどを購入。 |