湖水地方1日目

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8時半ロンドンユーストン発のエジンバラセントラル駅行きのヴァージントレインに乗ることにした。
ユーストンでleft luggageも探さなくてはならないので、慣れないところ故早めに行動したほうが良いに決まってる。
荷造り疲れはしていたが、6時半のモーニングコールを待たずして目が覚めた。
もっともそれで良かった。昨日のお兄さん、モーニングコールをセットし忘れたようだ。

駅員さんに聞いて荷物預かりがわかった。
荷物預かり所で働いているのはみんな外国人、というよりイギリス人以外の人たち。
ロンドンは本当に人種のるつぼ。
日本でも最近外国人が多くなったと感じるが(特に新宿では)、ロンドンはその比ではない。
預かり料はなんと一日£8、翌日からは一日£4であった。£16覚悟。

乗りたい列車が何番線から出るのか、ぎりぎりまで分からないので電光掲示板の前は常に人だかりができている。
列車には犬も普通に乗れるので駅構内に犬が多い。
もちろん盲導犬もいる。
私たちの乗った車両にも旅慣れた感じのイタリアン・グレーウハウンド2頭が乗り込んできた。


字が小さいが向って左の掲示板の上から2段目にグラスゴーセントラル行きの列車が予定通りに運行されていると出ている。
しかし列車番号はなく、発車時間と行先を見て、乗りたい列車を見つけるのだ。
ちなみに改札もない。
外から駅構内、列車と出入りが自由。
途中下車してまた乗ってもチェックはない。ただし、切符をもっているかどうか、車内を検札が回ってくる。
回ってきた車掌さんは手に持ったボールペンで切符にいたずら書きのような渦巻をささっと書いて終わり。


電車は何番のホームに来るのかみんな上を見ている
盲導犬もごく普通にやって来た


12番線だったかな?
やってきたヴァージントレインに胸が高鳴る
やっと旅が始まった気分

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イタグレのお客様
もちろんひと声も鳴かず、いるのかいないのかわからないほどおとなしい。
静かに2頭で丸くなって猫のように眠っていた。飼い主はリラックスして雑誌などを読んでいた。
躾があるレベルに当然達していてこその乗車である。


走り出したら列車は早いね


列車はすっとんでいったいいつ止まるのかと思ったらここ、
Warington Bank Quay


旅のおじさんが写っているところを見るとここも泊まったらしい


Preston駅
ここで乗り換える人もいる
Oxenholmeを通らない列車に乗ったらここでもう一回乗換えないとWindermereには行かれない
駅の作りに古さを感じる
煉瓦の色と赤いアクセントカラーが素敵だ


ランカスター駅

電車の中できょろきょろしたり、駅中で買ったポテトクリスプスを食べたりしているうちに
乗換え駅のOxenholmeに来た!!


映画ミス・ポターで主人公が何度もロンドンから列車に乗っては乗り換えた駅である


今度はこのタイプの列車に乗るよ
どこに入るかはまた電光掲示板で確認


おしゃべりがはずむお隣の席の人たち
Oxenhholmeを出て最初の駅はKendal

 

 
いつのまにか車窓からの景色もすっかり湖水地方らしくなっていた


とうとう着いたウィンダミア駅
土曜日なので観光客でいっぱい!!

 
車も多い
街並みが石造りにスレートでロンドンとは全く趣が違う

 

 
坂を下ると可愛いブティックや古本屋さん


お昼御飯を食べるところを物色


マミコはスモークサーモン、わたしはチキンのホワイトソースのサンドイッチ
これがとってもおいしくてマミコはすっかりよみがえったようだった。
セロリが食べられない私は次々と生セロリをマミコのお皿に移すのだった。   

 

 

湖水地方の雰囲気に心躍らせながらWindermereの駅前からタクシーに乗ってBownessのB&B,The Fairfieldへ。
急な坂を上がると目の前にかわいらしい建物が見えてきた。
いつもホテルばかりでB&Bは初めて。
これがとても良かった。もうロンドンのHoliday Innのことは帳消しになるくらい!!


私たちの部屋の出窓から見えるお庭


とってもくつろいだSindyぐるみ


洗面所の窓ガラス、たぶんとっても古くて貴重なもののようだ

B&BのDrawing Room。
ホテルよりはイギリス人の一般家庭のインテリアに近いのではないだろうか?
古い家具、楽しんでもらうための本(本棚の本はいつでも自由に借りて読んで良い)、
出窓の外には手入れの行き届いた庭、
内側にはくつろげる椅子。
他にもいろいろな種類の椅子があちらこちらに置いてあり、
そのばらばらさ加減がくつろげるのだ。

部屋の鍵のほか、玄関の鍵も持たされて自分で管理し、夜も自由に出入りできる。
面白いと思ったのはtakeawayをお部屋では食べないで、お申し付けくだされば
食堂できちんとお皿にもってお出しします、という注意書き。
それとともにご主人が一通り食べてみてお勧めのBownessのレストラン一覧も。
レセプションのわきには使い放題のインターネットもあり、帰りの列車の時間を決めるときに
National Railのページを調べさせてもらった。

 

書を捨てよ、町へ出よう!!

坂道を下る途中から見えてきたウィンダミア湖。


まわりの家家も雰囲気をかもしている

坂を降り切ったところに教会があった

St.Martin's Churchである
お墓の芝には白い小さな花がたくさん咲いていて本当にきれいだった


お墓の中にはこんなハイクロスも

 
この教会は少なくとも1203年にはこの地にあった。しかし1480年にそのすべてが焼失し、
現在タワールームの裏手に残る玄関は、その時の燃え残り部分である。
その後1483年から改築、再建が行われてきた。

今、教会で買ってきたパンフレットを読んでわかったので、タワールームの裏の古い玄関口は
見ずに来てしまった・・・残念!!
日本人観光客が多いためか、フリーの小さなパンフレットには日本語版もあり、
そこには「歓迎」と書いてある。

教会の外は土曜日の観光客でごったがえしていたが教会の中は静かで
空気もひんやりとしていた。

 


ウィンダミア湖

桟橋や岸辺や子供が遊ぶ様子、遊覧船など日本の湖の景色となんらかわらないと思うかもしれない。
しかしそうではない。
水鳥がほとんど触れるほどそばまでやってくるし、船には犬も普通に乗っている。
だれも嫌な顔をしていないし、やけに「可愛い」といってかまったりもしていない。
吠えたり騒いでいる犬もいない。ごく普通のことだ。これが全然ちがう。
それから景観を守るためにたくさんの規制がかけられていて、古い家並みがそのまま保存されているところも
日本の団子屋と温泉饅頭と旅館の広告がひしめく観光地とは違う。

 

 

Fairfieldのお庭へ

手入れの良く行き届いたお庭ではこの日、チャリティーでパーティが行われていた。
クラークの男性は私たちがチェックインするときにそんなことを言いながら汗だくになって
準備をしていた。
お食事が終った頃を見計らって「Hello」とお庭に入って行った。
気持よく「Hello」が帰って来た。時間からいうと本当はGood Eveningだったかもしれない。
そこで花を見たりスケッチをしたりしてゆっくりのんびり過ごした。

花々は手入れが行き届き、ところどころにピーター・ラビットにちなんだ石像が置いていあった。
アヒルのジマイマとピーター・ラビットである。

 


明日はバスツアーでバタミア湖クルーズやストーンサークルへ行こう!!

 

 

 


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