迷い犬や猫を保護したときどうしますか?

むかし、公園で迷い犬をみかけたときに余分のリードを持っていなかったため、家に電話をして夫に持ってきてもらうはめになったことがありました。それからはこころして余分のリードを必ず1本持ち歩いています。
その後迷い犬には出会ったことがなかったのですが、最近になってご近所で犬を飼っている人が迷子のラブラドールを保護し、すぐに動物管理センターに引渡したことで近隣の愛犬家からたくさんの非難を浴びました。この一件からいろいろなことがわかってきました。できれば管理センターにだけは引き渡して欲しくないと思います。それならば成犬の迷い犬を保護した場合にはどうしたらよいのか、望ましい対処の仕方を考えてみました。

犬の特徴を知る
迷子になった犬にとってして欲しいことのナンバー1はもちろん飼い主さんを探してもらうことです。飼い主さんに見つけてもらいやすいように犬の特徴、年齢、種類(もしミックスなら分かる範囲でその系統)、毛色、大きさと体重を調べてメモします。わからないときは詳しい人に見てもらうか獣医さんに見てもらいます。歯で年齢がだいたいわかりますし、去勢避妊の手術痕や他の病気の治療の後なども分かる場合があり、大きな特徴になるでしょう。首輪や鑑札があればもちろん手がかりになります。

カラーで写真を撮っておきます。模様で特徴のあるところも忘れずにとります。

保護する
しっかりとしたリードでつなぎごはんやお水を与えて様子をみますが、自宅に犬がいる場合は決してすぐに接触させてはいけません。これは捨て猫を拾ったらにも書きましたが万が一何かの病気を持っていた場合、感染の恐れがあるからです。

連絡する
飼い主さんが探していることを前提に考えます。
以下のところに犬を保護している旨の連絡を入れます。
1.動物管理センター
絶対にここに収容させないでください。もし飼い主さんが気がつくのが遅れたり手を打つのが遅かったりした場合、6日くらいで処分されてしまいますので、あとのまつりということになりかねないのです。管理センターの職員さんが言っておられました。
追記
保護の経験者の方(Apimama)からいただいたアドバイスを追加します。
管理センターへの連絡は一度ならず何回もすること。名前と連絡先をはっきりと名乗り出て連絡可能にしておくこと。また犬種については名前(ゴールデンとかコッカーなど)で言ってもわからない人も多いので、どんな形でどんな犬に似ている、という言い方もしたほうが良いです。
2.交番
3.獣医さん(範囲を広く選んで)
4.ペットショップ
5.ペットフードショップ

ポスターを作る
ポスターを作ってあちらこちらに貼りましょう。
必ずカラーの写真入りにして連絡先を明記します。
上記の3.4.5.にも許可をいただいて貼ります。
そのほか町の掲示板やスーパーの出入り口など人目につくところに貼ってください。
私がポスターを作るときはいつも下方に電話番号と名前を書いた付箋をはりつけています。
電話番号などのメモが簡単にちぎりやすいようにするなど、なにかこのような工夫をするとよいでしょう。
このとき作ったウェブページです。こちら。

ネットで情報を流す
迷子の情報を掲載しているHPや掲示板を利用します。
里親募集リンク集にも迷子関係のページがありますのでご覧ください。

日ごろから協力体制がとれる犬仲間を作っておく
私自身このことに大変救われています。お互いに信頼しあって動物のために助け合える仲間がいることほど心強いことはありません。たった一人でなにかしようと思っても体力的にも経済的にもまた時間の上でもゆとりがない場合に、助け合うことによって少しの力で大きな成果を生むことができます。

 

収容動物情報
(以下は東京都の場合です。それぞれお住まいの地区の
自治体にご確認ください。)

収容日 2003/01/30
収容期限  2003/02/07
収容場所(市区町村) 新宿区
収容場所(町名) 北新宿4丁目
動物名 犬
種類  ラブラドール・レトリーバー
性別   おす
大きさ 大
毛色  うす茶
毛の長さ  短
首輪  無
摘要
管理支所 本所
管理番号 本638
画像  

 

この子が迷子になっていたそのラブラドールです。動物管理センターの収容動物情報のページにはこのような形で掲載されています。今はもちろんこのラブちゃんは飼い主さんのところに無事にもどっています。収容日の30日は木曜日で、保護した人と私の連絡がついたのが金曜日でした。飼い主さんが警察にとどけでたのも金曜日だったそうです。あいにく土曜日曜がはさまれていてそのぶん、ラブちゃんの寿命もわずかに延びたのですが、なんと飼い主さんは韓国の方で畜犬登録をしていなかったのです。それをすまさないと犬を取り戻せませんでした。
そんなことは知らずに動いていた私は、管理センターにもう送ってしまったということになりますと、飼い主さんが間に合わなかった場合、いやがおうでも処分されてしまいますので、里親としてひきとりたい旨を申し出ることにしました。ここでのポイントはあくまで新しい飼い主になって自分が飼いたいという旨をはっきりと愛護センターにアピールすることです。一時預かりをしたいとか、保護させて欲しいという要望にたいしては道は開かれていません。幸いにも知り合いが快く一時預かりを引き受けてくれましたので、引き取ってそのまま飼い主さんを探し、みつからなければ里親募集に切り替えるつもりでした。
月曜日、事務手続きを手伝ってくれる友人が管理センターに電話を入れたところ、飼い主さんから連絡があり、引取りも決まった、という返事がいただけました。
本当によかったです。

自分の犬の引き取り(里親として名乗り出る場合も)の詳細はこちら

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