旅をし尽くしている添乗員さんをして、「イギリスで一番長逗留がしてみたいと思う」といわしめた、ストラトフォード・アポン・エイボンを訪れた。
今日も寒い。日本を発つときは気温30度だったのだから仕方ない。
しょっちゅう雨が降ったりあがったりしているが、雨があがると犬たちがあちらこちらから飼い主さんと一緒ににニコニコ顔で出てくる。飼い主さんの顔もニコニコだ。
アン・ハサウェイというシェイクスピア夫人として有名な人の生家を見学する前に、近くのトリニティー教会へ行く。途中川沿いの公園のベンチで読書をする婦人がおり、その前にはノーリードのゴールデンが2頭のんびりとやっとさしてきた薄日をあびて座っている。わたしが通りかかるとすっと1頭が立ち上がってわたしのところへ歩いてくるとしきりに匂いをかぎ始めた。
「Oh,lovely!」というと
「Do you have a dog in your country?」と聞かれたので
「Yes,same bleed!」というとやっぱりね、と言う顔で微笑んでくれた。
一瞬Sindyを思い出して胸に甘酸っぱい気持ちがこみ上げてくる。
ストラトフォード・アポン・エイヴォンは河の上の街のように見える。
河の名前はエイヴォン河という。そしてエイヴォンとは河のことなのだ。
エイヴォン河、そしてシェイクスピアの銅像。
シェイクスピアの銅像の台座の飾りとまわりを取り囲む銅像の一つ。
トリニティ教会はシェイクスピアが葬られている教会である。
庭にはリスが多く戯れていて、イギリスのお墓につきものの、名前のわからない愛らしい
赤い実のなる木が植わっている。
このはしっこいリスをボートから飛び降りてきたジャックラッセルテリアの女の子が
狙っては逃げられていた。右の木の実はロウでできているような感触。
味は「terrible」 だそうだ。イギリスのお墓につきものの木だそうだ。
教会の手前の小道でこんなものを発見。ビビアン・リーの死後、彼女のために植樹されたすずかけの木。
ほどなくしてわたしたちはこの教会のチャイムが華麗に打ち鳴らされるのを聞いた。
ロイヤルシェイクスピア・カンパニーの本拠地
ロイヤルシェイクスピア劇場にゆかりのある方の住居
車で飼い主を待つボーダーコリー