イギリス帰りふたたび
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Leeds Catle 1

9月30日

バスはお城の敷地内ののどかな丘の木のそばの道に停車した。
そこから歩いてリーズ城に向かう。


バスの中でガイドさんが一人一人にリーズ城の」シンボルマークであるスワンのワッペンを配りそれを胸や肩に貼り、一緒に城に入る。
この城を建て直し、イギリス一の美しい城へと復興させたレディ・ベイリーが個人で財団をたちあげ、現在はその財団が寄付によって運営資金をまかないながら城を管理しているのだ。
城の周囲には巨大迷路や野鳥園、犬の首輪博物館、ポニー乗り場などいろいろなアトラクションがある。鳥好き犬好きのわたしはもちろんこれらも楽しんだ。
犬はこの城で昔からガードドッグとして、また狩のお供として、欠かせない存在であったと思われる。当時のガードドッグの首輪は外側にとげとげが並んだ物騒なものであった。

芝生には黒鳥がいて人なれしてる。絶対車にひかれないのを知ってか、道路の真ん中にでてきてなかなか動かない。車はもちろんずーっと止まっている。
芝生にはきのこがたくさん。

おほりの向こうにはゴルフ場ができていた。
大阪弁のイギリス人ガイドの説明
「みなさんご覧ください。今日みっつめの城です。ドーバー城、リーズ城、ゴルフ場。」
思わず笑うと得意そうにしていた。
それにしてもお城の窓からもゴルフ場が見えて本当に興ざめだ。
お城を維持するのに必要なのだろうか?

Tour the Castle

 

レディ・ベイリーはお城をきれいに修復した功績は素晴らしいがお部屋の趣味(左下のベッドルーム)は
今ひとつのように思える。いかがであろうか?

 

Leeds Castle 2

王たちの胸像が並ぶ部屋。
このお城は1119年に作られてからのち、夫を失った女王たち6人が150年にわたって住んだと言われる。チュードア朝時代になると、有名なヘンリー8世も足げくこの城を訪れたらしい。
女王が多く住んだためか、城の持つ砦のような勇壮さはなく、内部もレディ・ベイリーのおかげでとても美しく1000年以上の時を経たものとは思えない。
崩れかけた城が好きな私の目を捉えたのは城の外の水門であった。


ここは当時のまま手を付けずに残してあるのだそうだ。
門そのものは少し新しいが周りの石垣はもう朽ちかけていて確かに古い。

この門を通り抜けた向こう側もまた美しい景色が広がっていたがそこで奇妙な光景を目撃した。若い東洋人のカップルが結婚衣裳で抱き合ったりポーズをとったりえんえんとしながら、やはり東洋人のカメラマンが写真を撮りまくっていた。
最近韓国ではこうして海外で式を挙げたり写真をとって写真集にするのが流行らしい。
そういえばリーズ城のサイトには
結婚式を受け付けているようなことが書いてあったような・・・

 


わたしたちは次の目的地に行くために美しいお城に別れをつげた。