犬と猫のためのミネラル基礎知識
無断転載を禁じます
ミネラルの種類 | 主な働き | 欠乏するとどうなるか | 供給源 |
カルシウム | 適切な骨と歯の形成、心臓機能、正常な血液凝固、神経伝達に必要である。ナトリウム、カリウム、マグネシウムのバランスを維持。 | 筋肉痙攣 くる病 びっこを引く 関節痛 歯肉炎 うつ様症状 攻撃的 | 牛乳、チーズ、卵の殻 |
適切な骨の形成には、「カルシウム:リン」=「1:1」〜「2:1」の間がよい |
リン | カルシウム代謝に必要。適切な骨と歯の構造には必須。正常な脳の機能、被毛の成長促進、身体内の酸性レベルを調節。 | くる病、体重減少、 骨の痛み 骨がもろい 歯とあごの発達を阻害 皮膚病、関節炎 記憶力の減少 | 乳製品 卵 獣肉類 魚 全粒穀類 ビール酵母 |
ナトリウム | 筋肉と神経の適切な機能の補助、身体内に一定の水分を保持、皮膚の感想と脱毛予防。 | アレルギー、下痢 ガスと関節炎の増加 食欲減退 筋肉けいれん 精神的感情の麻痺 | 昆布、セロリ 人参、ほうれん草 オクラ、りんご アスパラガス きゅうり |
過剰なナトリウムは高血圧の原因になる |
カリウム | ナトリウムと一緒に体細胞内の水分の保持。心筋と血圧の調節。タンパク質と糖質の代謝。 | 疲労、水腫 低血糖 成長遅延 筋肉麻痺、筋肉の弱化 脱水 | バナナ 緑葉野菜 柑橘系果物 アルファルファ ドライフルーツ |
マグネシウム | ナトリウムとカリウムの運搬に必要。酵素反応を活性。コレステロールを減少。鉛などの重金属の解毒。 | 食欲減退 行動異常 てんかん 筋肉けいれん | 海藻類、ゴマ ほうれん草 アーモンド リンゴ、バナナ 緑黄色野菜 イチジク |
塩素 | 胃液(塩酸の生成)、 血液浄化 | 消化不良 甲状腺機能亢進 脱毛 肥満 | セロリ、レタス ほうれん草、 昆布 キャベツ |
鉄 | ヘモグロビン(酸素を運搬)、筋色素の見大黒ビン、酵素の製造に必要 | 貧血、疲労、抑うつ 息切れ、低血圧 病気への抵抗力減退 | 肝臓、卵黄、昆布 |
銅 | アミノ酸の一つのチロシン(皮毛や皮膚の色素の生産)の機能に必要。鉄の吸収促進。 | 貧血、脱毛 色素欠乏、低血圧 甲状腺機能低下 免疫反応低下 | 全粒粉 肝臓 豆類 緑葉野菜 魚介類 |
マンガン | 酵素の働きを活性、正常な骨の構造に必要、栄養素の代謝に必要。 | 発育不良 神経系障害 生殖異常 | 卵 |
ヨウ素 | 甲状腺ホルモンの原料 あらゆる身体機能の調節、骨と神経、生殖、皮膚、皮毛、骨と歯、精神構造に必要。 | 甲状腺機能障害 体重増加 疲労 感染症への抵抗減少 | 昆布などの海藻類 牛の肝臓 肉類 卵黄 |
硫黄 | 軟骨、腱、活性組織、化合物の構成物 | 皮膚障害 湿疹 皮膚炎 | 肉類 魚 乳製品 卵 |
ベジタリアン食を与えられている犬では、硫黄の欠乏になることがある。 |
亜鉛 | 消化に関する酵素の構成物、毒素の解毒を促進。 | 皮膚のびらん 成長遅延 腎臓ダメージ 目の疾患 | 魚介類 牛肉、牛の肝臓 牛乳、卵黄 豆類 |
セレニウム | ビタミンEと密接に関連、抗酸化物、生殖器の適切な機能にとって必須。 | 成長障害 肝臓障害 免疫低下 筋肉変性 | 魚介類 内臓 肉類 穀類 |