オメガ3について
不足するとアレルギー性皮膚炎や関節炎、その他のアレルギーを招きますしかし最近では量の問題ではなく、オメガ6とのバランスが大切といわれています。
オメガ6対オメガ3の割合は5対1から10対1の間がベストバランスといわれています。


ビタミンE
必須脂肪酸を含むオイルをあたえるときには、体内での酸化を防ぐために必ずビタミンEを与えます。カプセルごと与えずに楊枝などで穴をあけて中身だけを与えてください。


生の骨について
鶏の骨を生で与えることには抵抗があると思います。
火を通した骨は鋭角で割れるので腸管などを傷つけて危険ですが、生であれば与えても危険は少ないといえます。
しかし小型犬で心配な場合や老犬の場合は、それぞれに工夫することをおすすめします。心配であったり疑問があるような場合は、やめてください。また、軟骨ではカルシウムが少ないので代用できません。

 

犬の栄養の基本


犬に必要な栄養素の中心となるのはつぎの五つです。



1. たんぱく質・・・肉食獣である犬にとって最大の重要な栄養素です。そして、Barfの特色はそれを生で与えることです。犬にとってそれが一番消化しやすく、無駄なく栄養をとることができます。生ではばい菌が心配と思われるかもしれませんが、犬の胃は人間のそれとはデザインが違うので、人間と同じに考える必要はありません。
          
消化のしやすさは
生の卵黄→鶏肉→魚→ラム肉→牛肉→ターキー→乳製品→豚肉の順です。
生卵の白身は消化しにくいものです。与えるなら火を通すか、生の卵黄だけにします。また豚肉は細菌や寄生虫の感染、消化の悪さなどの点から必ず火を通して、回数はひかえめにしてください。

2. 糖質・・・生き物にとって大切なエネルギーの供給源ですが、摂り過ぎると脂肪とし
   て蓄積されてしまい、肥満の原因になります。特に果物や蜂蜜などに含まれる果糖(ブドウ糖、果糖)や牛乳に含まれる二糖類(ショ糖、乳糖)は必要以上に摂取しないよ
うにします。穀類やじゃがいも、かぼちゃなどに含まれるものは多糖類(デンプン、
グリコーゲン)といいます。


3. 脂質・・・糖質と並ぶカロリー源で、エネルギー供給量はその2倍あります。脂質の
   中の脂肪酸には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。不飽和脂肪酸は必須脂肪酸を含みますが、動物はこれを体内で作ることはできません。必ず食べ物から摂取しなければなりません。また、必須脂肪酸の欠乏は皮膚炎や成長阻害、不妊症、老化の促進をひきおこすといわれています。

必須脂肪酸の種類

オメガ6(リノール酸) 野菜オイル(紅花油、ひまわり油、大豆油、コーン油)、および家禽類、ブタの脂肪中に含まれる
オメガ3(アルファーリノレン酸) 魚、魚油。菜種油、マッシュルーム、ほうれん草、バナナ、大根(葉および根)に含まれる

4. ミネラル・・・体の調子を整える為にかならず必要なものです。

ミネラルの種類

準主要元素 カルシウム、りん、ナトリウム、カリウム、塩素、硫黄、マグネシウムなど。
微量元素 鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、マンガン、セレニウムなど。


5. ビタミン・・・体内で、エネルギー供給のためのサポートをしています。ビタミンの欠乏はさまざまな病気の症状を引き起こします。
水溶性ビタミンのCとB郡、そして脂溶性ビタミンのA,D,E,それにKがあります。水溶性ビタミンはその名の通り水に溶けるので一定量になると尿中に排泄されます。しかし脂溶性ビタミンのほうは脂肪に溶け、尿中には排泄されず肝臓や脂肪組織に貯まります。ですから過剰に摂取すると蓄積して中毒症状をおこします。

一見難しいようにも思えますが、新鮮な食材を使い、毎日五種類程度の野菜をとること、そして生の肉か火を通した魚、生の骨、ハーブやサプリメントなどの補助食品をうまく使うことで自然とバランスをとることができるようになります。
ビタミンミネラルの働きや特徴については表にまとめてありますので参照してください。またこの表は宝島新書の編集部のご好意で、掲載させていただきました。
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