ドイツ旅行4 |
ハイデルベルク城
城門の中の旧市街を行く。
まずハイデルベルク城へ。
凄い!!素晴らしい!!
この感動を表わすのにこんな言葉しか浮かばないのか。
崩れた城のかべの向こうに真っ青な空が見える。
その迫力ある姿をとどめたいがためにむやみにシャッターを切るが、
ファインダーを覗くと全くつかめていないことがわかる。
城は高台にあり旧市街を一望できる。
ハイデルベルク城はプファルツ選帝侯の宮廷跡であるが成立については
良く分かっていないらしい。
30年戦争、プファルツ継承戦争など3度の戦争を経たのち18世紀には火災にあい、
その後は他の城を築くための石切り場と化していたこともあった。
現在は州の財産として保守管理されている。
ハイデルベルク城はネッカー川とライン川の合流地点に近い高台に位置しており、 少しのぼると旧市街が見えてとてもきれいだ。 ケーブルカーもあり、ハイデルベルク城駅のさらに先にもモンケンクアという 駅がある。そこまで行けば爆撃を受けて真っ二つになった 火薬貯蔵庫の廃墟が見られたのに、残念・・・ |
この写真の左にみえるとがった屋根(黒く見える)は聖霊教会。
右に見える橋はアルテブリュッケ(古い橋)である。
アルテブリュッケも戦争によって破壊され現在の橋は20世紀になってから再建されたもの。
正式名称はカール・テオドール橋という。
上段左はチケット売り場。その隣の塔はドイツ語でTorturm。次の写真は城門塔。 城は崩れたままの形で修復保存されている。 |
エリザベス門裏側
同じ門の表側
フリードリッヒ5世が政略結婚で迎えたイギリスからのお妃、
エリザベス・スチュアートのために30年戦争のころ、一晩で作らせたという門。
片面作るので精一杯だったがこれだけしていただければエリザベスも文句はあるまい。
お妃は物騒なものを嫌い、防衛よりイングリッシュガーデンを好んだため、
防御がおろそかになって攻め落とされたとも言われている。
フリードリッヒとエリザベスは仲が良かったに違いない。
城の守りのために作られていたロンデル半円砲台
左の写真はフリードリッヒ館と呼ばれる建物で右はオットー・ハインリッヒ館 |
ルブレヒト館
ある入口の上には二人の天使の像のレリーフがある。
多くの人たちに知られたエピソードであるが、
この建物を立てていた大工の棟梁の双子の息子たちが仕事場についてきてなくなり、
仕事をする気も失せていたところ、二人がバラの花を持って夢枕に立った、という。
双子の天使と花と職人を表わすコンパスを刻んであるのはそのためである。
棟梁は仕事にもどり、ルブレヒト館は完成した。
振り返れば旧市街が一望できる
フリードリッヒ館内のワイン貯蔵庫の大きな樽。 樽の向かいには酒好きでたった一杯の水で死んだといわれる 道化師の彫刻。 |
ワインは年貢の代わりに納めさせていたもの。 巨大な樽に入れられて管理されていた。 右はワイン倉庫の中を利用したレストラン。ああここでコーヒーが飲めれば。 おいそうなザッハトルテもケースに並んでいた。 (結局日本に帰ってからすぐにザッハトルテを食べた) |
ハイデルベルク旧市街
ヨーロッパの人は屋外が好き。
広場があり噴水がありカフェがある。
お城の見学のあと旧市街に下りてきた。
最古の大学と言われるハイデルベルク大学がある。
第二次世界大戦での被害を被っていないため、バロック様式の家がそのまま
多く残っていると言われている。
旧市街へバスで移動する間、大学や学生にまつわる話をたくさん聞かせてもらった。
酔っ払ってはめをはずしすぎたりした学生は学生牢に入れられ、そこから授業に出たなどという話は
どこなくオクスフォード大学の学生の話と重なる。
また学生牢から授業にでることで箔が付く、と考えられていたところも。
美しい街並み。カフェにはたくさんの人。 右端の写真はマルクト広場。(マーケットプレイス) ここに市庁舎があり噴水があり、大きな教会、聖霊教会がある。 |
聖霊教会 ゴシック様式の教会としてはプファルツ領内でも最大。 バラティーナ図書の所蔵庫であったが、30年戦争のときに略奪され、 のちにバチカンからごく一部が返却されたものの、ほとんどがもどっていないという。 14世紀に着工して16世紀に完成を見た教会であるがプロテスタントとカトリックの 摩擦は1930年代までこの教会でも続いていた。 |
ステンドグラスがとても美しい |
右はツム・リッター(騎士の家)で現在はホテルになっている ハイデルベルク最古の建物と言われる。 |
ホテル、ツムリッターにお泊りの際は144ユーロからとなっております
観光のあとはドイツ民芸店へ拉致される。
日本人スタッフなので免税手続きなどは万全である。
同じツアーの人たちは時間をかけてカゴ一杯にお買い物をしている。
私はすぐに見あきて町へ出た。
書店、お菓子屋さん、パン屋さん、お土産物屋さんなどを次々とのぞいて歩く。
英語で通じるから気楽だ。
添乗員さんにスーパーーマーケットに行きたいと告げてあったので場所を教えてくれたが
もどるにはちょっと時間が足りなさそうだ。
各都市ごとにエコバッグを売っているのでハイデルベルクのエコバッグを探してみた。
売っているところを店員さんが教えてくれたが結局そこまで行く時間がなく、エコバッグは買わずじまい。
しかし無農薬のハーブティやアンペルマン(旧東ドイツの信号機のマーク)のキーホルダー、
アンぺルマンのエコバッグなどをお土産用に購入する。