2004.1024 うんうんサポーター
日曜日の11時に、犬立ち入り禁止から犬のお散歩OKになる予定である「神田川上水公園」の犬サポーターが集まって、その予定地をみんなで歩いた。歩きながら「うん」を発見しては拾い始めた。それが結構多い。もう土に帰りかかっているのはさすがに残したが、あとはみんなで拾いながら歩いた。
収穫は20個以上。わたしと宗村さんでまとめた袋をひとつづつ持っていたがずっしりと重い。
発見しだすと止まらない。
さすがにみんな犬飼いだけあって、わんこが好むうんうんポイントを知っているから発見率が高い。
こんなうんうん垂れ流しの犬連れ散歩は許すまじ。
犬の首を絞めているのは犬の飼い主と再認識。
うんを片付けるという当たり前のことができないで、権利だけを主張してはいけないのだ。
それと同時にここは地域猫の認定地域もあるので、川沿いの外猫たちは人懐っこい。
ただごはんをあげるだけでなく、可愛がって欲しいというのが、わたしたちの願いでもある。
快く集まって顔合わせに参加してくれたお友達をわんこで紹介。


宗村ミミちゃんと宗村ポムちゃん。
 
龍野ナチ君。ミニチュアダックスはクリームのほうが神保ベリーちゃん、レッドのほうが野田クッキーちゃん。
 
次回うんうんウォーク参加予定の魚住ラッキーちゃん(天使)。そしてご存知稲垣タックと嫌がるSindy。

 

2004.1023 Sindyがいない?!
用事ででかけて家に帰ってくるとSindyがいなかった。
そして台所に行くと、シンク下の扉が開いており中に入れてあった鍋釜ざるなどが全てかきだして広げてある。
そしてがらんとあいた流し下の薄暗い空間にSindyはいた。

 
あけて中を書き出して自分が入っていた。しかも奥の角の板を剥がしてある。学校の校庭では体育の授業中。

すぐに考えた。今までSindyのハウスだったところはつぶしてSindyパパの書斎になっている。Sindyが落ち着ける場所がない。
怖いときに入り込める安全地帯がない。
それですぐにアイバロのサイトを見て避難小屋を購入した。

 
ハウスってなんだっけ?入ってみてもいいけど・・・
 
なんか落ち着くかも。なんか爆睡してもいい?
 
 
あーたんもはいる。あらいい感じよ。これわたしの家にするにゃ。 Sindyちゃんいるけどわたしもここで寝るにゃ。

効果に期待したい。しばらく様子をみたいと思う。
しかし猫たちとのとりあいっこになるとは思ってもみなかった。
Kikiとあーたんはこのケージを使ってでたりはいったりしながら追いかけっこを始める始末。Sindyはため息をつきながら出てきた。
でも遊んでいる猫たちをみているととても楽しくて可愛い。そのうち飽きると思うからちょっと我慢してね、Sindy。

 2004.1022 がりしろ
久しぶりにがりしろに会った。もうがりしろなんて呼ばせない。
お顔まん丸でまん丸な目でこちらをみていた。場所はやの字の方が因縁をつけてきたあのマンションの植え込みの中。
マンションのオーナーさん、やの字、近くのスナックのママさん、そしてもちろんメグちゃんのママが暗黙のルールにのっとって見守っている。
今のところ腹膜炎の発症はみられず、男の子達に追いかけられる心配もなく、うまく街の人たちに愛されて暮らしている。
ばったり会ったので写真はないけれど、元気にしているのでご安心を。

2004.1010 猫と犬
まず猫の件から。
@ギャラリーイヴに保護されている子猫のうちミチヨのほうが、今日お見合いをした。そして見事に合格して新しいお家にホームステイすることになった。しかしさっそく先住猫さんとの相性が問題になっているようだ。この課題をなんとかクリアーして晴れて新しい家族として迎えられることを祈っている。

Aほぴすぽ家に婿入りしたうーたんが成長を続けている。ほぴままのお布団がお気に入りのようだ。最近は自分のケージの中にしいた布団をえいやっと持ち上げてみたりしているらしい。

 


犬の件
とはもちろんSindyのことである。たくさんの人たちから心配や励ましをいただいた。そして同じ症状の方からは的確なアドバイスもいただいた。
ありがとうみなさん。
今日は愛華さんと新宿で会った。Sindyに鮭の白子のゆでたものをたくさん持ってきてくれた。久しぶりに会ってわたしたちは結局「生きて、そばにいてくれるだけで、犬はありがたいね」と言い合った。


生きているだけでありがたい犬の写真

2004.1007 昨夜の衝撃
昨日の夜はとんでもないことがおこった。
こんなことは久しぶりだったので、すっかり驚いてしまった。
Sindyはまだ1年に満たないような若犬のころ、何回か突然ばったりと倒れている。
その都度すぐににこにことおきあがってきた。
チアノーゼもなく痙攣もない。
ただ真横にばったり倒れてしまうのだ。
最近アメリカなどでは研究が進んでいるらしいがかなり珍しい症例だそうだ。
Sindyの場合倒れるのはうれしいとき。この症例では倒れる理由は個体によってまちまちらしい。
それがおさまって癲癇でもないし心臓でもないとわかって、もう何年もたつ。

なのに突然として昨日の夜、ちょうど地震がおこる少し前に、Sindyがばったりと倒れた。
お散歩から帰ってきて静かに眠っていたSindyがいきなりむくっと立ち上がったかと思うと、2〜3歩歩いてから後ろ足からくず折れるように倒れた。
ばたんと音をたてて倒れ、頭は洗面所の柱にそっておかしな方向に曲がっていた。
唇をめくりあげると歯茎が真っ白で舌は赤紫。チアノーゼだ。
またおきあがる。そしてよろよろと外に行きたがる。
外にゆらゆら連れて出るともうそこからは動けなくなり、座って体重をわたしにもたせかけ、荒い息をしている。
もう死ぬのかもしれない、とすら思った。
そのとき猛烈な地震がきた。最初はびしびしカタカタという音からはじまり、ついに大きな揺れがきた。
わたしは息子を外に呼び、次に夫を呼んで家の中にSindyをかかえて運んでもらった。
居間にマットを敷いて寝かせ、救急病院へ行くか、どうしようかと悩む。
友人のアドバイスで まず主治医に電話。すでに真夜中だったが携帯にでてくださった。
ほっとする。アドバイスをもらい、経過を見守りながら30分ごにまた電話するように指示をうける。
発作は次第におさまってきて、歯茎の色もほんの少しもどってきた。
次の電話では脈をみるように指示されたが、わたしの力ではみることができなかった。
ももの付け根の真ん中の筋の中にあるというのだが・・・。
状況が変わったらいつでも電話するように言われて少し安心してわたしも居間で寝ることにする。

ときどき心臓が苦しくなると起き上がっておすわりのかたちになる。それで40分もゆらゆらとゆれながらふんばっているのがかわいそうで
なんとかわたしも両腕で支えてやる。すると頭をもたせかけてくる。だんだん力が抜けていく。
でもまたがくっと体を支えなおしがんばっている。
「ごめんね、どうすれば楽なのかわからないの」
というとSindyは朦朧とした目つきでわたしに一生懸命お手をした。
それをみて弱音をはいている場合ではないと知る。

Sindyが落ち着いて眠ったのは明け方の4時ころだった。
動物病院が開くのを待って検査に行く。
夜中にもかかわらずいつ電話しても良いと言ってもらったことがどんなに助けになったかお礼をいう。
エコーでの検査の結果、心臓の形や筋膜には異常がないことがわかった。
血液検査の結果でも、ごく初期の所見がでるかと思ったが何もなかった。
とりあえず良かったと思う。
またその一方で原因がわからない不安さもある。
この1週間、要注意で過ごすことに変わりはない。
先生はわたしに聴診器を貸してくださった。これでよくSindyの心音を聞いて慣れておくようにとのこと。
毎日心音を聞く練習をすることにする。

掲示板に少々オーバーなことを書いてしまい、お騒がせしましたが、経過はこのようになりました。
まだ油断はできませんが、ご報告いたします。

2004.0919 秘蔵っ子うーたん養子に行く
9月12日、ご近所で拾ってから1ヶ月以上、狭い我が家で暮らしていたうーたんが、素敵なご縁に恵まれて養子にでた。
養子先にはホピンとスポットというゴールデンコンビ。そしてすてきなパパとママ。

 
おそるおそるでなにが悪い。ホピンさん見守ってね。
 

スポットさん、初日にお鼻ひっかいてごめんなさい。一緒にお外でも眺めましょう。

2004.0907 帰ってきたあーたん
実は5日の夜に乳飲み子を預かり、パパとSindyが外でノーリードでちょっと遊んでいるすきに、玄関のドアのすきまからあーたんが闇の中へ飛び出して行ってしまったのだ。
ひじょうにすばしっこく上下運動に長けているのでまず捕まらない。が時々こうして脱走してはほどなくひょこひょこと帰ってくるのが常だった。それが、この日に限って帰ってこないのだ。後悔した。夜中以降にはかなりの雨。心配だった。でも雨で帰りそびれたのだろう、きっと明日の朝には・・・と期待していたのだが。しかし6日の朝も帰ってこない。昼になっても帰ってこない。夕方になっても帰ってこない。
途中何回か娘と手分けして、名前を呼びながら近所でひそんでいそうなところをまわってみた。しかし影も形もない。
夕食を作りながらだんだん悲しくなり、息子に「もうだめかもしれない。交通事故かもしれない。」と弱音をはいた。
息子は一番仲が良かったKikiをかごに入れて鳴き声をきかせるように持ち歩きながらもう一度探そう、とアイディアを出してくれたので、少し勇気付けられる。晩御飯を食べて、息子がKikiを連れに行って戻ってくる直前、あのおかしな声で「にゃー」と一声して、暗い窓のむこうに家にはいりたそうにしているあーたんが見えた!!こんなにうれしかったことはない。娘も息子も集まってきた。あーたんは疲れきってよれよれで、ほどなくわたしのノートパソコンの上で寝入ってしまった。Kikiがそれをぺろぺろとなめている。うっとりと目を閉じながら眠るあーたん。
今日になってやっと日記んびアップするゆとりができた。猫の脱走には注意が肝心、忘れる勿れ。

 

2004.0905 10時30分の来客
夜の11時近くになってピンポーン!!
あわてて飛び出すとお友達のMさんだ。
「子猫が捨てられているといわれて今捕まえて来たんだけど、あんまり小さくてなにをあげたらいいのか、わからないの」
みるとまだまだ乳飲み子ではないか。ちょうど家にはヤギの粉ミルクがある。
それで明日の朝まで預かることになった。
あまり久しぶりの乳飲み子なので家中大騒ぎである。かわいいったらない。
あわててミルクを溶かすが哺乳瓶がみつからない。どこへしまったっけ。ゴムの乳首だけでてきた。
結局スポイトで飲ませることになった。娘の協力で手馴れたものである。ミルクを飲ませ、とんとんとおしっこをだし、おくるみでくるんで寝箱にはカイロをいれて寝かす。お腹がいっぱいになるとすぐにすやすやと寝る。
明日の朝には動物病院に移動していく、小さな1泊だけのお客様。いごこちはいかがでしょうか?

 
ミルクを飲むまではあんなにうるさかったのに、飲んだらすぐ大仏のお顔でうとうと。
 
大きさはたばこの箱と同じくらい。この子にも幸せをみつけなければ。

 
2004.0902 いわせてもらおう
いつもお世話になっている鍼の先生はミニチュアシュナウザーを多頭飼いしてらっしゃる。そのことを書いたこの日記がご縁でDog Worldのシュナウザー特集(2004年5月号)に取り上げられることになった。そのときもちょっとうれしそうに、ちょっとはずかしそうにひきうけてくださった。カラーで先生のお顔もばっちり写っていて、わたしもとってもうれしかった。鍼を打ってもらいながら寝そべって、先生が気さくなのを良いことに、いつもいろいろ話をする。
最近先生のお父様がたいへんに有名な写真家であることを知った。夫も仕事柄何回もお会いしているとのこと。偶然の出会いっておもしろいなぁ、と思う。
治療が終わって帰り際には「恥ずかしいから日記には書かないでね」と釘を刺されたこともあるがでも今日はいわせてね。
「先生ご結婚おめでとうございます」
わたしが送ったつたないカードのお返しに、すてきな親ばかわんこ写真を送ってくださった。これは皆様にみていただかないともったいない。
だから先生、公開させていただきます。

 

2004.0901 これを読めばあなたもお役所通
例えばまな板に鯉をのせてさばくとしたら、わたしがわたしの包丁とまな板で自分の鯉を調理するのだが、お役所はそうはいかないのだ。
まず鯉をさばくという企画を上司に通さなければならない。会議を開いて企画書をねり、それが通ってやっと予算が下りたとする。
すると次にはまな板はどこのものにするのか、また確認をとらなくてはならない。まな板のほかにも鯉はどの業者から仕入れるか。包丁もしかり。
そして今度はまな板を用意する係り、鯉を運んでくる係り、鯉を抑える係り、切る人、切る人に包丁を渡す係りなどたくさんの係りと了解が必要だ。
だから公園が東京都から猫のえさやり場として認定されているのに、また話し合えといわれたり、
犬の公園サポーターとして腕章を受け取りに公園に行っても、犬を連れてくるな、と追い返されたりするのは、しかたのないことなのだ。
お役所のなかで保健所、土木課、みどりの公園課、東京都の横の連絡がとれていなくても、係りが多すぎてそんなことできるわけない。
すべてお役所が正しい。
手順をふんで何度でもあともどりしなければいけないのだ。
行政にかかわろうとしている積極的な人たちよりは一部の苦情や文句をお役所に言ってくる人たちのほうを向かなくてはいけないのだ。

本当にご苦労様!!

 

2004.0829 うーたんは・・・
ご近所で拾い、しばらく迷子として飼い主さんを探して街中にポスターを張り出していたうーたんは、ノラクロなどとも呼ばれつつ、しだにSindyパパの寵愛を受けるようになった。男の子らしい元気さと落ち着きと大胆さと超がつく甘えぶりに、Sindyパパは「こいつはうちに居残るんだろ?」と何回も娘に確かめている。まったく猫好きなおやじである。そして今、Sindyパパは雨の中、いただきもののカエルのレインコートを着たSindyを連れてお散歩中。
うーたんは一時は猫カリシに感染して40度の熱がでてしまったが、今は完治。毎日好きなだけ暴れている。
うーたんは絶対に幸せになる!!

 
お兄ちゃんの部屋は猫部屋。りりしい甘えん坊のうーたん。Sindyとお話するチヨチヨ。
 
ミチヨもお話したいにゃ。うーたんは寝るにゃ。Sindyは猫語がわからないの。

2004.0821 苦い決断
特に飢えている子や捨て猫でなければ、わたしはめったに外猫に手はださない。しかしガリシロはメグちゃんのママが心を痛めて助けを求めてきた子だった。だから捕獲して病気をみてもらうことを提案し、わなをしかけて毎晩一緒にがんばった。そしてとうとう眠い目をこすりながら、蚊に刺されながら捕獲に成功した。
しかし検査の結果は残念なものだった。
伝染性腹膜炎が陽性という結果。
18日の日記にも書いたが、東京都認定の地域猫の餌場に連れて行くという案はこれでなくなった。しかし先生によれば今、外にいる猫の半分近くが腹膜炎かそのキャリアであるという。
ガリシロが一人でいた場所はすでにえさやり禁止の張り紙がされてしまった。
それでわたしたちが考えたのは、メグちゃん@家所有
のマンションの敷地内の植え込みの影を、新しいガリシロの餌場として決めるというものだった。自分の敷地内なら誰にも文句は言われない。メグちゃんのママは懸命にその場所での餌付けを始めている。
放す前にわたしは「避妊手術済み」と油性マジックで書いたピンクの脱出首輪をつけた。いつまでこの首輪がもつかわからないが、手術がすんでいることをアピールできるものが欲しかった

エンドー先生のところから引き上げるとき、たくさんの好意のもとにガリシロが丁寧に扱われていたことを知って、メグちゃんのママは涙ぐんだ。また、運び込まれた病気の子猫がそのまま入院しているのを知って、「今まで猫のことには気がつかなかっただけだなんだ」と言った。その言葉がとても印象的だった。

 
キャリーのすきまからのぞくガリシロの毛。ご飯を食べた後しばらくここで振り返っていたが、シャッターを押す間に消えた。

2004.0818 ちよちよみちよとガリシロの報告
まずちよちよたちの検便の結果。やったぁ、コクシジュウムは消えていた。しかしちよちよからは「螺旋菌」が検出されみちよは「猫条虫」を出している。やれやれ。また投薬である。いったい相当に不潔なところにいたということはわかるのだが、こんなにあとからあとから糞にからんで菌や虫が出るとは。
「先生、Sindy@家は今菌の宝庫ですね」というと「案外人間は大丈夫だから。」と苦笑いしながらおっしゃる。螺旋菌の薬は先生に飲ませてもらったが、家に帰って猫条虫のお薬を飲ませる段になってちよちよに指を思い切り噛まれた。息子がすぐにマキロンを持ってきてくれた。やれやれ。

ガリシロについては残念な結果がでてしまった。猫白血病と猫エイズについてはすでに陰性であると先生からうかがっていたが、夕方お電話で「猫伝染性腹膜炎」が陽性であることを知らされた。外猫には最近伝染性腹膜炎の子が多いとのこと。しかしこれでは地域猫の餌場に混ぜることはできない。
メグちゃんのママに電話で知らせると一瞬悲しそうな声になったが、やはり保護の言いだしっぺ。メグちゃんのママはもといた場所にガリシロを戻し、夜中にこっそりご飯をあげて片付ける、それしかない、単独であそこで生きてきたんだからそうやってご飯をあげていくわ、と言ってくれた。わたしはいじわるではなく「どうしたらいいかしら」といわれたときに「わたしにもわからないわ」と答えた。できもしないことをしてしまったのではないか、と考えたくなかった。その気持ちが通じたのかメグちゃんのママは強い決心のもと、そう答えてくれたのでとてもうれしかった。
こっそりとしかご飯をあげられないのはかわいそうだけど、ご飯は食べられるし、マイクロチップには飼い主情報が入っているからね。飼い主の名前はSindyパパになっている。

2004.0816 ガリシロ
きのう、メグちゃんのママとエンドー動物病院にガリシロを届けに行った。避妊手術と血液検査をお願いして罠ごと預けてきた。そしてわたしたちはひそやかな祝杯をあげるような気持ちで喫茶店に行き、サンドイッチとコーヒーを頼んだ。雨が降っていて寒かったので、ホットサンドを頼みながら、昨日のうちに捕獲できて良かったと言い合った。メグちゃんのママはメグちゃんの大きなお部屋を仕切ってシロを迎えることも考えたようだ。しかしそれは無理だと思う。
シロは根っからの野良育ちだし、なれるまでにかなりの時間を要する。メグちゃんへのストレスもかかる。
先のことを考えると少し不安になる。

今日になって先生に電話を入れてみた。麻酔をしてお腹の毛をそって仔細に調べたところすでに避妊手術は済んでいるとのこと。せっかく麻酔をしたので、マイクロチップを入れてもらうことになった。先生は無料でよいとおっしゃってくださった。マイクロチップがあれば、交通事故にあったときや病気で誰かに保護されたときなどに、社会的な身分が明らかになる。
まだはっきりとはしていないが、わたしのなかでは漠然と血液検査の結果が悪くなければ、地域猫として生きていけるようにして、再び放してやるほうが良いと思っている。今までいたところではもうえさをもらえない。
あとはメグちゃんのママと話し合って決めることだ。

捕獲の最中にたくさんの人たちが声をかけてくれた。理解のない人から守ってくれた人もいた。えさやり禁止の張り紙を何回でもはがしてくれた人、それでもこっそり捕獲のじゃまにならない程度に少しだけご飯をあげてくれていた人もいた。そして捕らえてみれば避妊手術が終わっていることもわかった。思ったよりたくさんの人がガリシロを気にかけていたことがわかった。そしてそのことに、今まで犬のことしか知らなかったメグちゃんのママがとても驚いていた。苦しい生活をしている野良猫の世界を今まで気にかけたことがなかったのだ。エンドー先生もいつもとても親切にしてくださる。汚い野良でもいやな顔ひとつせず、アドバイスしてくださるし、マイクロチップも無料で入れることを提案してくださった。
ガリシロは思ったより幸せな猫なのかもしれない。
あとは血液検査の結果をまつのみ。