2004.0319 粘着式ネズミ捕り
昨日の夜、猫捕獲用のわなを貸していただいたり、バザーに協力をいただいたりしている、デザイナーのAさんからせっぱつまった声の電話をもらった。それはある大手の店舗で売られる強力粘着式ネズミ捕りへの懸念の表明だった。その粘着力はとても強く、一度くっついたらねずみはおろか猫も自力で逃げることはできない。現にこれにやられた猫を私自身一度救出している。Aさんもそういう猫を目の当たりにしている。彼女はしかもそれがあらかじめ猫用に使われた場合を心配していた。わたしにできることは何か、お友達何人かにメールで協力をあおいだ。そのお店にメールをだして、粘着式ねずみとりの危険性を訴えるのだ。しかしわたしのメールに対しては、ていねいながら、そういう危険は報告されていないのでご理解のほどを、というお返事。考えてみればわたしもその粘着剤にやられた猫を保護したときに、わざわざメイカーに連絡をいれたりはしていなかった。今後はまめに報告したほうがよいということがわかった。
この日記をかいている最中にAさんから電話。詳細は略すが、彼女はもちまえの理路整然とした説得力ある語り口でこの商品の販売を差し止めることに成功したのだ!!良かった。
売り場からは商品をひっこめ、かわりに「この商品には問題があったので店頭から撤去しました」というポスターを張り出すと言う。黙ってみていたのではこの結果は得られなかった。すぐに行動することが大切だ。
また他にも同様の意見と抗議があった、とその人は言っていたそうだ。ご協力をあおいだほかのみなさん、ありがとう。意見をきいて善処してくれた売り場の上司の人もありがとう。

追記:日記を書いたあとにメーラーを開けたところ、くだんのお店から再びメールがはいっており、「商品の撤去をきめました」との連絡をいただいた。わたしたちの意見を真剣にうけとめてくださり、またていねいにお返事をくださってありがたく思った。一度並べたものを撤去する手間を考えると申し訳ない。Aさんに電話をして再び喜び合った。ありがとう。

2004.0316 春の息吹2
春が早くこないかな。冬の衣を脱いで心の鎖もとりたい。

 
ゆきやなぎがほころんでお庭に小さな春がきたようだ。クリスマスローズの大アップ。
 
ほとけのざをアップでみるととても可憐である。Sindyは口元がとてもゆるい・・・・。
 
右を見ても(耳ノーマル)左を見ても(耳三角)春だわん。

2004.0315 特捜プロジェクトとスーパーニュース
立て続けにTVでペット犬の特集があった。
ひとつは以前から時々悪徳ブリーダーや劣悪ショップなどの特集をしていた日本TVの特捜プロジェクトである。
犬の死体が放置してあるという近所の住民の通知であきれるほど重い腰を行政があげる。果たしてその掘っ立て小屋のような汚らしい家の中には10頭以上もの犬の死体があった。ケージに死んでこびりついているので病死なのかなんなのかわからないが、餓死であろうと思われる。大きなバーニーが死んでいた。綺麗な毛皮の下はやせたミイラのような体だ。そんななか、やっと立っているようなバーニーとふらふらしながらも必死で人間にしっぽを振っているゴールデンが助け出された。2頭とも軽々と片手で持ち上げられていた。あと少しで餓死するところだったと獣医さんが言っていた。ブリーダーをするつもりだった飼主は別に住んでいてインタビューは拒否。飼主と話をした警察に話を聞いたところ「犬の死体を放置したままにしておくというのは虐待ではない。本人の常識の範囲の問題。」ということだった。取り締まる法律がないので餓死させたことすら問われないのだろうか。餓死は虐待ではないのだろうか。このような行為を犯罪と認識し、告訴できるように法律が整備されていないといつまでも犬の犠牲は続く。
スーパーニュースは捨てられたペットの惨状というタイトルだった。その中には捕獲されたひとなっつこいミックスのシバ系の犬が最初のケージから次々と処分室に移動し、飼主の迎えがこないまま、最終日を迎える様子が映し出されていた。ひきずられながら悲しい鳴き声をあげているのをみると自分の運命を知っているに違いない。
ペットショップで買ったダックスの子犬が先天性の骨の異常で結局亡くなったという飼い主さんもでていた。ペットショップに抗議にいくと胸倉をつかまれて外に連れ出されたという。その可愛そうな子犬は劣悪ブリーダーから来たのだろうとすぐに想像がついてしまう。
またこちらの掲示板にも以前書き込みがあったSALAの代表である谷野さんも、犬や猫の毛皮を使った置物の件で出演されていた。話をきくのと現物をみるのとでは衝撃が違う。捨てられた犬や猫が殺されて毛皮をはがれていたとしたら。
犬や猫を捨てたことのある人には1度保健所の最後の部屋にはいっている動物達の顔をみてもらいたい。

2004.0308 助けられたニルス
幅が1メートル、奥行きが10cmほどの家の階段の下の壁のすきまのようなところに入れられっぱなしのラブラドールがニルスだった。現在保護している方が引越してきたころはまだ元気だったが、今は声もきこえず、飢えてがりがりになり、糞尿の処理は外からバケツで水をかけるだけ。寒い中犬にまで水をかけるので顔面に凍傷を負い、ひどく出血していた。もう死んでしまったのかと心配したこの方はある掲示板に助けを求めてきた。
このラブラドールをもらいうけるしかない。どのみちじゃまで可愛がる気が無いのだから貰い受けて保護する。そして里親さんを探す。飼育放棄書を一筆書いてもらう。わたしにはこんなアドバイスしかできなかった。神様が見方してくれた。飼主さんも犬をもてあまし、苦しかったようだ。犬はすぐに譲渡された。これから心の傷と体の傷をいやし、極度の貧血と栄養不良から立ち直らせてやらなければならない。できるだけお手伝いするつもりだ。ニルスのためにできること、みなさまにもご協力をあおぐときがあるかもしれません。そのときはよろしくお願いします。

2004.0226 悲しい犬が多すぎる日本
SALAさんからのメールでHPのSALA NEWSをみた。置き去り、虐待、殺傷、劣悪飼育、遺棄、無責任・・・・。きりがない。心有る人だけが苦しみ、責任を感じ、手を差し伸べる。犬は体も傷つくが心も傷ついている。悲しい犬は見たくない。私の隣で寝言を言いながら寝たまましっぽを振っているSindyをみてほっとする。日本中の犬が笑顔になったらいい。
半官半民のアニマルポリスができたらいい。(興味のある方はトップページのアニマルポリスのバナーをクリックしてください)できれば日本の場合、おかみの後ろ盾もあったほうがいい。罰則や罰金などの強制力があったほうがいい。
イギリスにはRSPCAという民間の非営利団体がある。王立動物虐待防止協会の意だが、別名アニマルポリスと呼ばれている。
焼け石に水でもいい。責任を持って、自分にできることを、一人一人が積み上げていけばいい。自分が助けられる犬や猫がたった1匹でもいい。

2004.0222 ワクチンのはなし
きのう、代官山のDeco's Dog Cafeで本村先生のワクチンのお話があった。先生のワクチンについてのお話は「ペットを病気にしない」で読んでいた。今回直接先生にお話がうかがえて、そのあとご一緒にお食事もできるとあって楽しみにでかけた。DecoさんのCafeもはじめてだったのでこちらも楽しみだった。すてきなお店で、ついてすぐにDeco先生の新しい犬ごはん本を入手。
先生のお話は情報がいっぱいだった。「ペットを病気にしない」はもともと先生が愛犬のフレンドちゃんの病気をきっかけに勉強して得た様々な情報を、わたしたちに伝える為の本である。だからわたしがこの本で学んだことはみんなフレンドちゃんから教わったことなのだ。亡くなったフレンドちゃんを思って涙する先生にどうしてもそのことが伝えたくなって、わたしは思わず手をあげてしまった。

 

 

2004.0219 お知らせとお礼
北九州市で野犬を捕殺するために、薬物入りのえさを撒く計画があり、もうすぐ実行される予定である、これについて緊急に意見を送るなどして少しでも良い方向に変えるべく、協力して欲しいという旨のメールがわたしの受信トレーに入ったのが12日のことであった。
餌に混ぜられる薬物の量や場所、時期、近隣の施設や住民への告知の問題やもちろん、殺される犬たちの実数から被害数などの情報の不確かさなど、いろいろな問題があった。懸念をいだいたひとたちのメールやファックス、その他の手段での意見や抗議があいついで、一時は一日に100通を数えたという。その間にも最初に情報を発信してくれたかたは、刻々と情報を伝えてくださり、また誤った部分は即座に訂正の情報を送ってくださった。情報を発信した人は常にこのように誠実で正確でなければならない。そのお手本だ。
動物管理センターからも予定通り実行するのでご理解のほどを、というメールが来た。やはり、意見だけでは無理なのか、行政は一度決めたことをひるがえすことはできないのだろうか、とあきらめかけていた。しかしその間にも情報の発信人は遠い現地まで赴きできる限りのことをしていたのだ。
18日の夜にきたメールには「計画がとりやめになり、現地の住民や動物愛護団体、ボランティアとの話し合いと協力のもと、犬たちは捕獲機で捕獲され、里親募集されることになった」と書いてあった。不覚にも涙がにじんで、文字がぼやけた。
これからまた保護・捕獲のなかでいろいろな問題がでてくるであろうし、むしろこれからが正念場といえるかもしれない。この件を知って関わった以上、これからもなんらかの形で支援を続けて行きたいと思う。またわたしの呼びかけに答えてくださったみなさまにはもう一度ここでお礼申し上げます。

2004.0214 春の息吹
夫によく鼻が良いといわれる。春はいろいろな臭いを運んでくる。空気の中に甘いお花のにおいがする。
Sindyとの散歩中に小さな春を見つける。一人で歩いていたときには気がつかなかったいろいろなことのひとつ。季節の移り変わりや外で暮らすにゃんこ、お外飼いのわんこ。でもでもSindyは花よりだんご、わんこより人が好きなのだ。

 
いたるところにモグラの穴。最後にモグラを見たのは小学校の低学年のころだった。
 
甘い香りが春を引き寄せる。だから何さ?とSindy。
 
走ろっと。すたこらさっさ。今落ち葉で一杯の地面も草の実で宝石を撒いたようになる。楽しみ。

2004.0202 バザー終わる
前の日の夜から首と左腕が痛くて寝返りも打てない。正面を向いて寝たまま。右の肩もこちこちになってきた。せっかくのバザーなのに、品物もこんなに集まっているのに、どうしよう。まだ5時だったけどおきようと思う。なかなか起き上がれない。首と腕が痛い。腰の痛みがかすむほどだ。しかたがない。このまま行っても足手まといになるだけで、迷惑かもしれない。持ち物を少し減らして具合が悪かったら早めにあがることにしようと思い、弱音を含んだ電話をApimamaに入れる。息子が着いてきてくれることになり、予定通りターママに拾ってもらって明治記念公園につく。以前ゴールデンのドッグショーのときにも来たことがある。そのときいやいやをして歩かなかったゴールデンのことを思い出す。
すでに場所は設営済みだ。Apipapaはこういうときにとっても頼もしい。骨身を惜しまず働く。わが息子しかり。痛み止めをしこたま飲んでホカロンをあちこちに貼り付けてきたせいか、思ったより体が動かせるようになってきた。
初対面のナイキママはほっそりしたチャーミングな人で、おしゃれなHP同様、ひかえめなおしゃれっぽい雰囲気だったのですぐにお友達になれるとわかった。初対面なのにわたしはこの日一日中変な腰つきで動いていたので変な印象になったと思う。
善意で寄せていただいたたくさんの品物のおかげでお店は冬場で人が少ないわりには繁盛した。売れるたびにありがたいな、と思う。
東南アジアの人たちやおばさまたち、フリマ慣れしている若い人たち、みんな値切り倒す。わたしは人がいいのでやられっぱなしだ。帰りの車の中でApipapaがアドバイスをしてくれたので「はい、店長。」と答えたところ、ナイキママがしばらくお腹をけいれんさせて笑っていた。
暖かくなったらまたバザーをしようとみんなで言い合う。本当にそろいのバンダナをしてフックママのそろいの指輪をしてみんなでがんばれた。
再びみなさんにお礼申し上げます。

 
われらの店先にはところせましと品物が。左からSindyパパ、Apimama&Papa。

  
洋服を調えるよしき。わんこ連れでお店をひやかして回る人も多かった。

  
パグちゃんたちもご苦労様。みんな撤収しはじめた。

 

2004.0130 守りのバンダナと妖精の指輪
だんだんバザーが近づいてきた。Apimama,Apipapa,そして初対面のナイキママたちと協力しあってのバザー。そんなときに限ってぎっくり腰になった。針の先生だけが頼りだ。左目も痛い。コンタクトレンズが入れられなくなった。レンズなしではわたしの視力は0.03なので殆ど見えていない。人の顔も顔があるということ以外のディテールはそばにきてもらわないとわからない。こんなことで外で何時間もバザーができるのか、こころもとない。せっかくおそろいのバンダナを用意し、フックママさんにお守りの指輪まで作ってもらったので、がんばらなくては。まるで守りのバンダナと妖精の指輪をして旅に出るロールプレイングゲームの主人公のような気分になってきた。
たくさんの供出品のご協力をありがとう。
宗村さん、タックンママ、ベリタンママ、きょうちゃん、魚ちゃん、ayaちゃん、縣さん、みんなありがとう。


2004.0129 パーティ
日曜日にayaちゃんの家でまたパーティあり。
参加者はわたしを含めて13人でそのうち4人が外国人だった。忘れていた、プラス犬が3匹。
話せないとお互いにストレスになることがわかった。わたしが一番会話力がなかった。
イギリスから来ていた女性はヴェジタリアンよりさらに厳しいヴェガンを実行している人だった。お化粧も嫌い、動物実験をしているから、という。かわいそうだからという理由で卵もミルクもチーズもだめ。昆布と煮た大根やおいなりさん、焼き芋、お芋の煮っ転がしなどを食べていた。ヴェガンの人を見るのは初めてだった。なぜか少し痛ましい気持ちになった。

 
ごちそうの数々。奥にある梅入り茶碗蒸しは魚ちゃん作の絶品
 
手前のフランスパンの輪切りはわたし製。上に載っているのは緑がグリンピースペースト、オレンジが人参ペースト。
 
のんちゃん、すてき。Sindyかわいい!!ごちそうの臭いにわくわく。しかしあえなくみんなに断られる。
 
お部屋にはayaちゃんの絵がいっぱい。くたびれてうねるジャム氏。


2004.0126 許せないこと
動物の虐待や不適切な飼育のニュースがあとを絶たないが、人間の子供への虐待もとても多い。
生きている物の尊厳をうばうことは決して許されない。
中学三年生の男の子の虐待に胸が痛む。
自分の子供たちが中学三年生だったころの、青春の入り口に立った美しい横顔を思い出して胸が痛む。

2004.0123 かわいいシンディ
最近はちょっと秘密の場所でSindyを遊ばせている。そこは自然が多く残っていてしかも家から近い。他に誰もいなければそこで放している。
股関節が悪いのでボール投げはできないが自由に運動するのはいいかもしれない。自分勝手に走ったりしているぶんには、帰りに足をひきずるなどということもない。走るのが好きな子だ。
勢いといい表情といい、私が大好きな犬の顔だ。足音をたてて風を巻き起こしながら私の周りを走る。間に休みを入れるために、手ごろな石を見つけてそこに座ってみた。
するとSindyも走るのをやめて私のすぐそばにきちんとお座りし、入り口のほうをじっとみている。まるで誰か入ってきたらすぐにわかるように見張っているかのようだ。こんな何気ない時間、犬が私に寄り添ってくれる時間がとても貴重でうれしい。

 

 

2004.0114 針治療
今日は針の日。去年から3週間空けたら、体が厳しい。ただマッサージよりずっと針のほうが効く。慢性肩こりでも2週間に1回の針のほうが一日置きに通っていたマサージより自分には合っているようだ。
針をさしてそこに電気を通してもらう。置き針といって針を刺しっぱなしにしてもらう。
じーっと寝ている間に先生といろいろとお話をする。
何回目かの治療のときに先生は「犬飼ってますね。ゴールデンですか?」ときかれた。
あ、ストッキングにSindyの毛がついていたんだな、と気がついてわびると
「いいですよ。慣れてますから。」とのお返事。先生はなんと5匹の犬を飼っていらっしゃるのだ。ミニチュアシュナウザー4匹と去年、軽井沢に出かけたときに山の中の野原の真ん中にぽつねんと捨てられた子犬。先生はそのこを保護して東京まで連れて帰った。その話をきいているときに先生の針が背中にずしんと響いた。
「あ、今すごく響いた」というと「心に響いた?」と先生。
先生はなかなかユーモアのある方なのだ。ちなみに先生は美人の女医さんである。

2004.0113 銀座
銀座へ出た。自分は銀座という言葉がまだ少しよそ行きに感じられる世代だな、と思う。ここ数年でインターナショナルなブティックの路面店があいついで開店して、ちょっとこの町の底力を感じた。
その銀座にある紙百科ギャラリーで、夫の長年にわたる仕事上のパートナーであり先輩である芦野さんの個展が開かれた。芦野さんの独特な美意識にかなった芦野ワールド。
同じく銀座にご主人が画廊を持つ友人と待ち合わせ、娘を伴って見に行った。
芦野さんの年表が途中からArt Vivantの歴史になりNADiffの歴史に重なるのを見ていると、自分が大学在学中にNADiffの前身であるArt Vivantに通い始めたころのことが思い出されてきた。
いつも美術や音楽をはさんだ長いお付き合いの歴史でもある。このお店の存在のおかげで、日本ではなかなか手に入らない楽譜をパリで買ってきていただいたりして、無事に卒論が書けたようなものだ。

明るい空に服部時計店(昔の呼び方)の時計が映える。

 

 

2004.0111 ハピネス
妹夫婦と原宿で食事をし、そのあと六本木ヒルズに行きハピネス展を見る。
森美術館と展望台はどちらに入っても、また両方をみても同じ入館料で見られる。前回Apimamaと絶景を眺めたときはカメラを忘れていて、遠くまでみわたせる抜群のお天気だったにもかかわらず悔しい思いをした。
今回はたくさん写真がとれた。

 
東京タワーのほうが背が低いかのように見える。右側に羽田空港があって飛行機が何回も飛び立った。

 
ぼんやりと富士山。そしてわが街新宿。

 
ミュージアムカフェからの眺め。ハピネス展もとても見ごたえがあった。外に出るとだいぶ時間がたっていた。