2003.0706 軽井沢でバラを見る
西武ドームでの『国際バラとガーデニング展』を見逃してしまい、がっかりしていたところに、軽井沢タリアセンのイングリッシュガーデンのオールドローズが見ごろだから行かないかとお誘いを受けた。ここには塩沢湖という湖もあり、アスプロスの帰りにゴンちゃんと一緒にSindyを遊ばせたこともある場所だ。
どちらかというと野趣に富んだバラ園。北海道と桜の開花期が一緒ということもあって、東京の私の小さなバラの鉢は花が終わっているが軽井沢は今、盛り。霧のような雨の中、満開のバラからむせるような香りが立ち上ってきた。
アスチルベがたくさん咲いていた はるか前方を歩く友
画廊を経営する友人はこの池をすかさずモネと呼んだ まるでボタンのようなバラ
色あいの美しさ、ひだの美しさ 競い合う
2003.0705 Good-bye
いよいよ今日で京都ともお別れ。土地勘がもどらぬまま。
着いた日から入りたかった加茂川べりのスターバックスで娘とコーヒーを飲む。犬の散歩をする人多数。川に落ちておぼれる愛犬のゴールデンを助けようとして自分が溺死した飼い主さんのニュースを思い出す。
連れてきたSindyぐるみ スタバ。となりは老舗の五色豆屋さんというアンバランス
加茂川を望む 河原町にできた犬猫小動物のディスカウントストア。
小さなケージがぎっしりと並び小型犬がたくさん鳴いていた。
チェックアウトしてから夫の高校時代からの友人の家による。娘が敬愛するとんちゃんは実は夫の初恋の人。
キャラの濃いペルシャ系の猫がいる。尾張屋さんという有名ウドン店でもてなされる幸せ。
話がはずんで尽きなかった。帰りぎわには川勝の本店に連れて行ってもらい、大好きな漬物をたくさんおみやげにもたせてもらった。幸せだなぁ。ありがとう。
森田家のにゃんことSindyぐるみ。 おいしいうどんそばなら尾張屋。
東京行きに憧れる長男。右は森田氏。 おいしいお漬物なら川勝総本店。お茶のサービスあり。
帰ろうかな、帰るのよそうかな。 やっぱり帰る。
2003.0704 京都への旅 参
仕事の都合で夫は一足先に東京へ向かった。
翌日は娘と二人、久しぶりの京都をふらふらして過ごす。
大黒屋で匂い袋を買い、ようじやで油とり紙を買い、田ごとでおいしいおそばを食べ、国立近代美術館へと向かう。
そのあとは知恩院さんのそばの一沢帆布にかばんを見に行くが日曜定休のためふられてしまう。急遽北山へと向かった。
ようじやの袋におさまるSindyぐるみ 近代美術館の窓から望む風景
知恩院へ向かう途中の名もなき用水路 用水路で飼われているアヒル
FOB-COOPのカフェで一服 みつけた!犬グッズのお店。お買い物する。
京都近美は常設展のほうが面白かった。日本画も良いがどうもコンセプチュアルなもののほうが好きみたいだ。
北山通りはかつてほどの活気はなく、寂しい感じがした。京都ではどこに行っても加茂川に出会うような気がする。
パリにセーヌ川、ロンドンにテムズ川そして、京都に加茂川あり。
2003.0702 京都への旅 弐
翌朝、朝食のあと、娘は眠らせておいて夫と二人で町を歩いた。
小さなセンチメンタルジャーニー。
加茂川べりを歩き、山の名前を聞きながらいつしか足は夫の出身校である銅駝中学校へ向かう。中学校は昔の面影をかろうじて建物にとどめつつも、美術の専門学校に生まれ変わっていた。夫が幼い頃から馴染んだ町を過ぎ、生家へと向かった。もう何も残っていなかった。河原町丸太町という、京都では比較的繁華街に近い場所がら子供の数がへり、夫の卒業した小学校も、春日小学校としてではなく、何か別の用途に使われていた。
さらに寺町へと向かう。義母にお使いを頼まれて週刊誌を買いに行ったり、おうどんの玉を買いに行ったっけ・・・。
ホテル近くの京都のラブラドールレトリバー。 加茂川べりを私を案内して歩く夫。
頼山陽の生家 下御陵神社
銅駝中学校(現在は専門学校) 郵便局もしもた屋風
夫はやはり京都の人なのだなぁ、と思う。こうして自分の生まれた町をかつての実家に向かって歩いていく背中をみていると。
自分にはそういう意味での故郷はない。東京で生まれ育ち親も、そのまた親も東京の人間である。夫の心の中はだから本当はわからない。
夫が子供の頃卓球をしに行っていた尼寺の塀 幽霊の絵馬があることで知られる神社
寺町の一保堂。義母の好みは辻利。 寺町商店街の中の古本屋さん。
2003.0701 京都への旅 壱
京都へは前回の法事以来10年ぶりで出かけた。10年一昔とはよく言ったもので、やはり町の佇まいは以前とはずいぶんと変わっていた。
一日目は高橋家の菩提寺である木屋町通りの瑞泉寺に行って13回忌の法要を営んだ。その後墓所のある念仏寺へと向かうがあいにくの雨で、山はもやっていた。
ハネが上がる中、和尚さんと墓地でおまいりをする。すっかり忘れていた義母の美しかった顔やゆかいな人柄を思い出す。時間は思い出を浄化するというのは本当だった。
瑞泉寺は豊臣秀次公一族の菩提寺として有名である。寺宝のハギレはそのゆかりの品の一部であろう。
その他の縁起類などは京都国立博物館に保管されているという。念仏寺は雨で足元は悪かったが、名物の竹は雨に打たれ青さを増して美しかった。